冬は宿泊需要が落ち込みがちですが、【おせち販売】は“売りに行ける収益として多くの宿が活用しています。
厨房スタッフの手が空くタイミングを活かせるうえ、予約制で数量管理もしやすいので、小規模の宿にとっては相性が良い商品です。
ここでは、「どう位置づけるべきか」と「どう売れば成果につながるか」を、実務ベースでまとめました。

1. おせち販売のマーケティング上の位置づけ
おせちは“年末年始限定の特別商品”ですが、マーケティング目線ではもう少し深い役割があります。
① 冬の売上の底上げ
12月は宿泊が鈍りがちな反面、テイクアウト需要が大きく伸びます。
おせちは売上の谷を埋める“安定収益の柱”にできます。
② 地域住民へのアプローチ窓口
小さな宿ほど、地元の方への認知は将来の宴会・法要・日帰り利用•テイクアウト需要につながります。
おせちは 「地元の人に宿の味を知ってもらう一番やさしい入り口」です。
③ リピーターを生む“年に一度の接点”
毎年の季節行事なので、成功すると「毎年恒例の予約客」が自然と増え、先々まで読める安定感が出てきます。
2. お節販売のスケジュール
ブログでのご案内は遅くなりましたが、プロジェクトの準備自体はできるだけ早めに取り掛かれば、余裕をもって計画を進めることができます。規模にもよりますが、実施の2〜3ヶ月前に進めるのがいいでしょう。
① 9月~10月:価格設定と内容を決める
・厨房の負担になりすぎない内容にする
・2~3種類に絞る方が作業も告知もラク
・“早割”があると動き出しが早くなる
② 11月:既存客に先行案内
・広告準備
・館内掲示
・メール/LINE
・チェックアウト時の手渡しチラシ
→「先に既存客に知らせる」ことで丁寧さが伝わり、予約が入りやすくなります。先行予約販売に、年越しそばなどのプレミアムをつけるのもいいでしょう。

③ 12月:広告告知を広げる
・Facebook広告、Instagram広告(地域+年齢で絞ると効率がいい)
・地域のスーパー、JA、クリニックなどにチラシを置いてもらう
・X(旧Twitter)やInstagramで制作過程を小出しにするのも◎(信頼感アップ)
④ 12月:引き取り時の“次来てもらう仕掛け”
商圏内の配達を前提とするが、来館引取りの場合は以下のような特典を考えましょう。
・館内利用券(500円)
・日帰り温泉の割引券
・次回の食事券
→ おせちをきっかけに、その後の売上につなげる館内利用の動線作りが大事です。
3. 今年から追加したい“新しい視点”

1、 SNSで「仕込み風景」を見せる
丁寧に作っている様子は、それだけで“買う理由”になります。
スタッフ紹介や食材へのこだわりも相性◎。
2、ハーフサイズ(1〜2名用)を検討
小世帯・高齢世帯が増えているため、
「小さなおせち」は昨年から特に伸びているカテゴリーです。
3、年明け用の「福箱」「新春おつまみセット」もセット販売
大晦日よりも“正月三が日用の食事”として買う人も多いので、客単価アップに役立ちます。
尚、「福箱」についてはこちらで詳しく紹介をしていますのでご確認ください。
また、忘年会•新年会のプランについては、実施予定の施設様はすでにパンフレットなどの準備をして営業活動に入っていると思います。したがって、今回はブログでの紹介は割愛させていただきました。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
日々のおもてなし、本当にご苦労さまです。
どうぞご自愛のうえ、これからも素敵なお宿づくりを続けてください。
皆さまの宿が、たくさんの笑顔と再会に満ちた「千客万来のお宿」になりますように。
