閑散期の対策企画ー1
閑散期対策というと、つい「割引」や「特典追加」を考えがちですが、実はそれ以上に効果的なのが時間の価値を売るという発想です。
今回はコンセプトを「ゆったりできる特別な時間」に絞り、
①経営者・忙しい世代
②女性の一人旅
③夫婦
この3タイプに向けた商品化と告知の考え方を整理します。
① 経営者・忙しい世代向け

―「何もしない」ことを許される宿泊
この層にとっての特別な時間とは、「考えなくていい」「判断しなくていい」時間です。
商品化のポイント
チェックイン後は過ごし方を強要しない
夕食時間を遅めに設定、部屋で静かに過ごせる構成
客数制限による「静かさの保証」
設備や豪華さよりも、放っておいてくれる安心感が価値になります。
告知・アプローチ
「頑張る人へ」ではなく
「何もしないための一泊」と表現
平日限定・客数限定を明記
写真は人の少なさ、余白のある館内を強調
② 女性の一人旅向け

― 誰の役割からも離れる時間
女性の一人旅は、「ひとり=寂しい」ではなく、ひとり=自由です。
商品化のポイント
1名利用の追加料金を抑える、または無し
部屋食・個室食の選択肢
宿として「一人客歓迎」を明確にする
安心感と気兼ねなさが、最大の付加価値になります。
告知・アプローチ
「ひとりでも大丈夫」ではなく
「ひとりだからこそ」という言葉を使う
実際の一人旅写真・体験談を掲載
SNSよりもブログ・検索流入を意識した発信
③ 夫婦向け

― 会話が戻る静かな時間
夫婦にとっての特別な時間は、「特別なイベント」よりも静かに話せる夜です。
商品化のポイント
団体・子ども連れと日程を分ける
ラウンジでのワンドリンクサービス
食事は量よりもペース重視
「にぎやかではないこと」を、あえて価値として提示します。
告知・アプローチ
「記念日」より「久しぶりにゆっくり」
50代以上の読者を意識した文章量と落ち着いたトーン
チラシやDMでは写真よりコピー重視
商品化で大切な共通ポイント
3つのターゲットに共通するのは、やることを増やさないことです。
オプションは最小限
スケジュールを詰めない
「こう過ごしてください」と言い過ぎない
閑散期の商品は、「宿が主役」ではなく、お客様の時間が主役であることを忘れないことが重要です。
おわりに
「ゆったりできる特別な時間」は、設備投資がなくても作れます。必要なのは、誰の、どんな時間を守る宿なのかをはっきりさせ、それを丁寧な言葉で伝えること。
閑散期は、安く売る時期ではなく、宿の姿勢を選んでもらう時期です。静かな時間を求めるお客様は、必ずいます。その人に届く言葉で、ゆっくりと伝えていきましょう。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
日々のおもてなし、本当にご苦労さまです。
あなたの宿が、たくさんの出会いと再会に満ちた「千客万来のお宿」になりますように。
どうぞご自愛のうえ、これからも素敵なお宿づくりを続けてください。
メールでの無料相談も承っております。お気軽に声をかけてください。
Ryoukan

