販促の現場にいると「稼働率を上げること」が最優先になりがちです。しかし経営全体の視点から見ると、それだけでは利益は守れません。ここでは経営に貢献できる販売促進の考え方を検証してみたいと思います。
販促室から見た!小さな宿でも利益を守る“経営の勘所”
1. 宿の現場では“目先の稼働率”に偏りがち
稼働率を高めても、客単価が下がれば利益は残りません。「満室にすること」と「利益を残すこと」は別の課題です。集客をして稼働率を高めることは、販売促進の大きな役割の一つです。この集客プロモーションで重要なのが、値引き販売などによる販促コストと、集客にかかる広告コストと収益のバランスです。
2. 利益を守るための価格戦略の考え方
集客プロモーションで最も注意しなければならないのは、安易な値引きです。値引き販売は原材料や販売コストが変わらなければ、そっくり利益を削ってしまいます。それを数で補うのは簡単ではありません。ですから販売促進の方向性としては、むしろ「付加価値をつけて単価を上げる」ことを目指すべきなんです。
例: 通常料金+体験プログラム付きプラン
記念日オプション(花束やケーキ)
客室グレードアップ有料オプション
少しの工夫で売上総利益が改善します。

3. 販促費は“投資”か“浪費”かを見極める
広告やキャンペーンに費用をかけても、成果がなければ浪費です。販促や広告は必ず「費用対効果」を検証しましょう。キャンペーンの反応率や予約件数をデータで追跡し、改善を繰り返すことが必要です。広告も販促もこれをやったら絶対成功するというものはありません。成功要因をベースに改善を繰り返して、自社(自店)のサクセスパターンを探す活動が、投資効果を追求する活動になります

4. 経営数字と販促現場をつなぐ視点
販促の担当者は「どのキャンペーンが利益に貢献しているか」を把握することが重要です。単に稼働率だけではなく、顧客の獲得コストと売上高・利益率・リピーター比率などの数字と連動させることで、販促活動やキャンペーン戦略が磨かれていきます。
まとめ
小さな宿でも「稼働率」だけに偏らず、利益を守る視点を持つことが重要です。価格戦略・販促費の見極め・利益率との連動。この3つを意識することで、経営の安定性が高まります。
Ryoukan

ただいまテストでブログを公開しています。編集中のものもあり、不完全ですがご容赦ください。
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