OTA活用シリーズ3
「アクセス数はあるのに予約につながらない……」
「OTAに掲載しているのに思うように予約が増えない……」
そんな悩みを抱える宿は少なくありません。
しかし、その原因は料金ではなく、『宿ページの見せ方』にあることがよくあります。
前回は、OTAごとの特徴と使い分けについてお話しました。今回はその続編として、
OTAでお客様から選ばれるための宿ページ作りについて考えていきましょう。
同じ立地、同じ価格帯の宿でも、ページの作り方によって予約率は大きく変わります。
なぜ宿ページが重要なのか?
お客様はOTAで宿を探すとき、数十軒、時には数百軒の宿を比較しています。
その中で最初に行うのは、「この宿、ちょっと気になるな」
と思うかどうかの判断です。
その判断時間はわずか数秒とも言われています。
つまり宿ページは、「予約を取る営業マン」のような存在なのです。
どれだけ良い宿でも、その魅力が伝わらなければ選ばれません。
① 写真は最大の営業ツール

まず最も重要なのが写真です。
実際、多くのお客様は文章を読む前に写真を見ています。
特に最初の1枚目は非常に重要です。
よくある失敗例
・建物全景だけ
・暗い客室写真
・スマホで急いで撮った写真
・料理の魅力が伝わらない写真
これでは宿の良さが伝わりません。
見直したい写真の優先順位
1枚目は【宿の魅力が最も伝わる写真】です。
例
・絶景露天風呂
・名物料理
・人気客室
・印象的な外観
2〜5枚目
・客室
・温泉
・食事
・館内設備
・周辺観光
お客様が泊まった時の体験をイメージできる順番に並べることが大切です。
宿を紹介する写真は最重要です。プロのカメラマンに依頼しましょう。
② キャッチコピーは「特徴」ではなく「価値」を伝える

宿ページを見ると、
「海の近くの旅館です」
「全10室の小さな宿です」
といった説明だけで終わっているケースがあります。
しかしお客様が知りたいのは特徴ではありません。
「泊まるとどんな良いことがあるのか」です。
例
× 海の近くの旅館
↓
〇 客室から朝日が昇る海を眺めながらゆったり過ごせる宿
× 全10室の宿
↓
〇 静かに過ごしたい大人のための隠れ宿
お客様は商品ではなく「体験」を買っています。
その視点で文章を見直してみましょう。
③ プラン名は検索結果の勝負どころ

OTAでは検索結果に表示されるプラン名が重要です。
意外と多いのが、
【スタンダードプラン】
【基本プラン】
だけの掲載です。
これでは魅力が伝わりません。
例
× スタンダードプラン
↓
〇 【当館人気No.1】
地元漁港直送の海鮮会席を楽しむ1泊2食プラン
× 朝食付きプラン
↓
〇 【ビジネス応援】
チェックイン23時までOK・朝食付きプラン
プラン名を見ただけで、「自分向けだ」と思ってもらえることが大切です。
④ 口コミは最大の信頼材料

宿側がどれだけ良いことを書いても、お客様が本当に信じるのは口コミです。
特に最近は口コミを読まずに予約する人は少数派です。
口コミ対策で重要なこと
・口コミ件数を増やす
・良い口コミに丁寧に返信する
・改善点の指摘にも真摯に対応する
口コミ返信は面倒に感じるかもしれません。
しかし返信内容から、「この宿はお客様を大切にしている」という印象が伝わります。
実は返信そのものが販促活動なのです。
⑤ 「選ばれる理由」を明確にする

最後に見直してほしいのが、「この宿ならではの魅力」です。
例えば、
・料理が強い宿
・温泉が強い宿
・絶景が強い宿
・ペット歓迎の宿
・体験型の宿
など、
何か一つでも際立った魅力があるはずです。
その魅力がページの中で埋もれていないでしょうか?
お客様は、「何でもできます」という宿より、
「これが強い」という宿を選びやすい傾向があります。
今回のまとめ
今回のポイントを整理しましょう。
■ 写真は予約率を左右する最大の要素
■ キャッチコピーは特徴ではなく価値を伝える
■ プラン名で差別化する
■ 口コミは信頼を生む重要な資産
■ 自宿ならではの強みを明確にする
OTAで成果を上げている宿は、特別なことをしているわけではありません。
お客様の立場でページを見直し、
「泊まる価値」が伝わるよう工夫しているのです。
次回は、「口コミ評価を上げる仕組みづくり」をテーマに、
高評価レビューを増やすための接客・フォロー・返信方法について具体的に解説していきます。
Ryoukan

最後までお読みくださり、ありがとうございました。
日々のおもてなし、本当にご苦労さまです。
あなたの宿が、たくさんの出会いと再会に満ちた「千客万来のお宿」になりますように。
どうぞご自愛のうえ、これからも素敵なお宿づくりを続けてください。
